たまの宝箱

たまたまの出会いを宝に変えてきた「たま」が、自分の好きをご紹介

【本】『カリスマ体育教師の常勝教育』

小学校勤務時代、初めての指導に悩む私に同僚から勧められたのがこの一冊『カリスマ体育教師の常勝教育』(原田隆史著 日経BP社)。

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2003年10月発行の古い本ですが、教育現場を離れてからも幾度となく紐解いている本です。


大阪の荒れた公立中学から、7年間で13回もの陸上日本一を生み、カリスマ体育教師と呼ばれるように。教育現場に経営マネジメントの意識を取り入れたのが、当時はとても斬新でした。


成功している人を徹底的に研究し、その共通点としてあげているのが「強い勝利意識と高い目標を設定」、そして強い選手ほど「心を大切にしている」こと。

この三点に特に着目し、心·技·体の「心」に重きを置く指導が有名です。


特に私が感銘を受けたのが

「心のコップを上向きに」「日誌指導」の二つで、今現在も私の血と肉になっている教えです。


心のコップが上を向いていない限り、

どんなに心を込めてメッセージを送ってもはじかれるばかりで入っていかない。

反対に、その心のコップが上を向いていてさえすれば、子どもは変わり、行動が変わり、主体的に動けるように変化する。


そして、「日誌指導」。自分の目標を何度も達成するためのイメージを紙に書き込んでいく。それ以来、私は無印良品の無地のカレンダー手帳を愛用。自分の目標達成までの日付を書き込み、目標、実際行った行動と数値、そして感想や反省点を書き込む、ということを習慣づけています。


4年前にランニングを始めてから、仲間たちと体組成計のInBodyを測定するのも毎月の習慣。体の構成、筋肉と脂肪の割合、筋肉のバランスをチェックし、前月、去年の自分と比較し反省します。何をどう変えたからこの結果になったのか。

その結果を踏まえて上の手帳にカレンダーを記入し、また来月までの行動計画を立てます。


原田隆史さんの「心のコップを上向きに」の教え。


楽しくて夢中になってやっているうちに、

努力しなくても、我慢しなくても、

こんなにできるようになっちゃうんだよ!

 

そんな新しい道への第一歩を踏み出すお手伝いをしていきます。

【イベント】「コーヒー書き初め」参加

1月8日。朝5時から向かった先は『コーヒー書き初め』イベント。

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墨汁の代わりにコーヒーに筆を浸し、

今年の一文字を。粘度はなくサラサラとして書きやすいとはいえませんが、挽きたてのコーヒーの良い香りが鼻をくすぐります。


半紙の下に引いてあったのは日経新聞

「両親が銀行員だったから、小さい頃からうちは日経新聞だったんだよね。

テレビ欄が真ん中だから見ずらかったけど、『私の履歴書』は面白くて、今でも

その連載だけはまとめて読むなぁ」


そう言う私に、一緒に参加した銀行時代の先輩。「『私の履歴書』はね、この人が自分と同じ年に何をしていたかを読むんだよ」衝撃でした。一緒に働いていた時から25年。それこそ彼女の履歴書を読みたい気持ちになりました。


私の履歴書」とは、1956年から続く日経新聞朝刊の名物連載。1日から月末までの1ヶ月でその人のこれまでの半生を紹介してくれる履歴書風の自伝のようなもの。

主に第一線を退いた各界の著名人を取り上げ、他界した人物は取り上げません。


小学校のころのクリスマスプレゼントが日本や世界の伝記シリーズやったこともあり、幼い頃から伝記や偉人伝は好きこのんで読んできました。


でも別世界の人のように読むだけで、彼女のように、自分と照らし合わせながら伝記を読むことはありませんでした。

 

昨日の書き初めイベント。

私の選んだ一文字は「走」る。


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その人物が自分と同じ歳までどう過ごしてきたのか。そして自分と同じこの年齢で何を考え、どう感じ、どのように行動したら、将来この連載に載るような成果につながったのか。


走るように考え、考えるように走る。

自分の思いを伝え、発信していきます。

【本】『氷点』

三浦綾子さんの『氷点』。

高校時代からこれまでずっと、

私を支え続けてくれた作家の原点です。


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1963年に朝日新聞社が公募した1000万円の懸賞小説。58年前の1000万円といえば今よりもっと莫大な金額。書き上げたのは締切日の前日。清書する時間もありません。


でも彼女には自信がありました。

想いは通じるという確固たる信念のもと、締切前日の大晦日に投函。そして既成の作家たちを抑え、無名の彼女の小説『氷点』が入選。朝日新聞連載中から大評判となった作品です。


その影響力は絶大で、ドラマ化、映画化はもちろんのこと、日本テレビの『笑点』の番組名が、このころベストセラーだった『氷点』を由来につけられたほど。


後の『塩狩峠』『天北原野』『細川ガラシャ夫人』『ひつじが丘』など、三浦綾子さんの全ての作品に没頭した学生時代。

身を削るという表現がこれほどふさわしい物書きを、私は知りません。


結核脊椎カリエス、心臓発作、帯状疱疹、直腸癌、パーキンソン病

度重なる病魔に苦しみながら作品を生み出す彼女を支えたのが、夫の光世さん。


コピー機も音声入力もない時代。妻の創作のために旭川営林局の仕事を退職。口述筆記をしたり、原稿の写しをとったり、全て夫の光世さんが担当。批評し、フィードバックを与え続け、二人三脚で数々の名作を世に送り出してきました。


この『氷点』が連載された、朝日新聞の終盤には、主人公の『ヨウコヲ シナスナ』という読者からの要望の電報が殺到したという、作家にとっては何よりもうれしい、読者からの熱烈な支持。


あれから50年以上の時が経ち、

想いを伝える手段が

電報や手紙からメールに変化はしても、

書き続けられる原動力は今も同じ。


ストイックさこそ人生に必要なものだと

信じてきました。

本当に手に入れたいものは、

全てを捨ててこそ、手に入るもの。


楽しくみんなで、などとは正反対の世界。

二段まで取得した剣道。

英語にマラソン

自主練の成果だと思い込んできました。

個人の競技だと、勘違いしていました。


振り返ってみると、

続けてこれたのは仲間の力があったから。

成長を喜び、認め、励ましてくれる仲間の存在があったからこそ。


北の国からの発信。

凍える朝に半纏を羽織り、

一マス一マス原稿用紙を埋めていく彼女。

ちゃんと隣にはマメなフィードバックを与え続けてくれる大切な方がいらっしゃいました。


一人では何もできない。

周囲の支えあってこそ続けられる。

今まで見えなかったものに気づかせてくれた三浦綾子さんと夫の光世さんに、

感謝の気持ちでいっぱいです。

【本】『断る力』

『断る力』の著者勝間和代さんの、片手を突き出して No と言う赤い表紙の姿は、私の憧れです。

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『断る力』(勝間和代著 文春新書 2009年2月19日)。発売後11年経っても古びない内容。むしろ今、こうキッパリ言って下さる方が少ないので、爽快感さえ味わえます。

 

Noとキッパリ言えれば簡単なんだけど...

どれだけ悩んできたことでしょう。

 

空気を読むのがとても得意。

非言語情報を読み取る能力が高い上に、

3人兄弟の長女。

 

自分が断ったことで空気が悪くなるのなら、それで嫌な雰囲気になるくらいなら、

自分が我慢すればいいや、と、

残業や持ち帰り仕事をこなしたり、

睡眠時間を削り、コーヒーやエナジードリンクを飲みながら、急な頼まれごとを嫌な顔せずに引き受けてきました。

 

実行力はある反面、人が絡むと私だけ辞めると言い出せない自分の断る力の弱さ。

 

自分自身を守っているのは自分だけ

自分自身を守ってあげられるのも自分だけ

 

生まれた時からの長女気質のいい子ちゃん。すぐにNoといえる自分に変えるのは

少々ハードルが高い。

 

スモールステップに落とし込み、まずは

「お願い」を。本に書いてあったように、

身体を微妙に揺らしながら、緊張を緩め、

気持ちも緩めていくところから成功体験を積み上げ、「断る力」を身につけていきたいです。

 

英語学習がはかどる早起きのコツ

今朝、散歩で見つけた「影法師日時計」。

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昔よく公園で見かけたコンクリート日時計とは異なり、自分の影ぼうしで時刻を知ることができるもの。今月の位置に立つと、自分の影が時計の針となり、指した数字が時刻を示してくれる日時計

 

見つけたキッカケは、5時起きの習慣をつけたこと。


去年まで。明日5時に起きる、と前夜に目覚ましをセットして就寝。ところが起きる時間になると「もうちょっと、もうちょっと」と、何度も何度もスヌーズボタンを押して、なかなか一度では起きれません。朝から自分との約束を破っていました。


朝5時に起きてすることも着る服も全て準備して就寝。パッと起きてウォーキング。帰宅後すぐに英語学習。そんな習慣が1ヶ月。すっかり目覚まし時計の前に飛び起きる生活になりました。


朝から自分に嘘をつくことがなくなると自分が喜びます。自分の言ったこととやること、考えが一致していると、行動がシンプルになり、何より自分が喜んでいます。自己定感が上がります。

 

今日は1月28日。あと3日で1月も終わりです。月日は文字通り、飛ぶように過ぎていきます。あなたも今年の目標を立てましたか?


新年に立てた目標。2月には80%の人が忘れているといわれます。だから紙に書き、手帳や目につくところに書きとめて、常に思い出す必要があるのだと。

 

今年こそ英語の学習をしたい、と決意なさったあなた。一度、学習方法や目標設定、進め方のペース配分などを、私とお話してみませんか?

 

急がば回れ」で、一見遠回りに見えたとしても、最終的には確実にゴールに到達できる方法の一つです。

あなたのご相談、下記のフォームでせひ寄せくださいね!お待ちしております。

 

 

【旅】十勝の熱気球

10月下旬の朝6時30分。

北海道十勝で初めて乗った熱気球。f:id:miyukirun211:20210105111431j:image

 ぐんぐん上昇し、あっという間に景色が変わります。駐車場に停めた車が豆粒のようになり、やがて見えなくなり。

 

 熱気球に乗る順番待ちの間に私を見下ろしていた背の高い木々たちも、今では緑の絨毯にしか見えません。


 地面に足をつけて見ていた視点。

 5m、10m、20m、30mと上昇していく熱気球からの視点。

小さな細々したことに囚われている自分がちっぽけに感じます。


 地面を走る速さは桐生祥秀選手でも100m10秒弱。あの大迫傑さんでもフルマラソン42kmちょっとを2時間弱。


 それに比べ、空を飛ぶことのなんと軽やかで一気に遠くまで行けることか。


 スケジュールに落とし込み、To Doリストを作り、時間の見直しをしても手帳を替えても、まだまだ時間が足りないと思う時。

 

 一つ一つの手順のタイム短縮をやり繰りするより、地から空へと風に舞うように、構造そのものを見直したらいいのかもしれません。

 

十勝のレインボーの熱気球のように。

軽やかに。しなやかに。

【本】深夜特急

沢木耕太郎さんが好きです。

深夜特急で私たちを魅力し、スマホガラケーもない時代にバックパック一つで、香港からロンドンまで海外を旅する姿に魅了されました。

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 2020年3月、登山に人生を捧げた登山家夫婦を描いた名作『凍』がJ-WAVE開局30周年を記念してラジオドラマ化されました。その時のインタビューで、沢木耕太郎さんが語っていた言葉。


 ランニング中だったのでざっくりですが、1年半たった今でも心に残っているエピソードがあります。


「ボクは旅先でよく地元の方に

話しかけるんですよ。」

「駅はどっちですか?」

「ここへ行くのはどう行けばいいんですか?」


 スマホガラケーもない時代にバックパック一つで、香港からロンドンまで海外を旅したバックパッカーのレジェンドが、自分で調べて目的地まで行けないはずはありません。

 

それでもなおかつ、話しかけ、現地の方々との交流を持つことを大切にしているのは、検索では出てこない体験ができることを知っているから。


 検索上位には出てこないけれど、

地元の方々に長く愛されているお店。

人気スポットではないけれど、

知る人ぞ知る街並み。


「誰と一緒に時間を過ごすのか」


一緒にいる人を厳選し、

バックパックの中身を厳選し。


最後に残るのは、

いくら増えても重くならない

言葉の力かもしれません。

私の知識の足りなさを補ってくれる

笑顔の力かもしれません。


写真は先日訪れた

姫路城の最上階の掲示f:id:miyukirun211:20210105110805j:image

ただでさえ「〜べからず」系の標識が多い日本で、コロナを機に一層増えた「〜してください」の掲示


あまりにも注意が多すぎて

耳を素通りし、

目も字面を追わなくなってしまっている昨今の状態。


国宝白鷺城の名にふさわしい、

国宝級の注意書きに一本取られました。