【本】『Give&Take「与える人」こそ成功する時代』
共感性の高い人はぜひ、と勧められて読んだ『Give&Take
「与える人」こそ成功する時代』(アダムグラント著 楠木建完訳)。
「自分が何も持っていない時、まず最初にどんなことをしますか?人と関係を築き、他の誰かのために何かしてあげようとするでしょう?」
ギバー、すなわち自分が受け取る以上に他人に「与える人」。その中でも典型的ギバーがアダム・リフキンです。2011年、地球上のどの人間より『フォーチュン誌』が選んだ有力者640人とLinkedinで繋がっていたベスト・ネットワーカーです。
5分間もあればできる親切を「誰にでも」喜んでしてあげるべき、というシンプルなルールに基づいて人の役に立とうと行動するリフキン。
「見返りのために、人に親切にするんじゃないんです。グループの目標は、与えることの大切さを行き渡らせること。取引する必要もなければ、交換する必要もありません。だけど、グループの誰かに親切にすれば、自分に助けが必要になった時、きっとグループの誰かが親切にしてくれますよ」
「5分間の親切」を心掛けることで、リフキンは自分のネットワーク全体のパイを大きくしているのです。
他の人の素敵なところにはよく気が付き、応援するのも大好き。けれど、自分には強みが見つけられず落ち込んでいました。先頭に立つのが苦手。自分のアイディアで引っ張っていく行動力も欠けています。
ただ、親切と思わないぐらいの親切心で、携わってきたグループ全体を底上げすることには、大きな喜びを感じてきました。
この本を読んで、他の人の強みを見つけることも強みのうち、ということを知り、勇気付けられました。
「自分の周りの人の強みは自分の強み」
なんて素敵な言葉なんでしょう。
今まで周りのたくさんの人たちの強みを見つけ、応援してきたその強みが、自分の強みでもあるなんて。
自分の弱みの克服に時間をかけることはもうやめて、たくさんの強み集団たちとタックを組み、グループ全体のしあわせの底上げに貢献していきたいです。
そして、それこそが私の強みです。