たまの宝箱

たまたまの出会いを宝に変えてきた「たま」が、自分の好きをご紹介

【絵本】くまのコールテンくん

 自分が大好きな絵本を、たくさんたくさん子供たちに読んできました。読み聞かせというよりは、私が一番楽しみにしていた、寝る前の温かいひと時でした。

その中でもお気に入りの一冊『くまのコールテンくん』。

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デパートで女の子がコールテンくんを気に入ったけれど、そんなボタンが取れてるクマのぬいぐるみなんて、と言って、手を引き立ち去るお母さん。


 翌朝、開店と同時に来てくれたのは、昨日の女の子。あれから帰宅後、自分の部屋の小さな貯金箱を開け、お小遣いを数え、お母さんの許しをもらって、朝一番でコールテンくんを家に連れに来てくれたのです。


 このままのあなたが好きよ、でも肩ベルトがあったほうが、もっと着心地がいいわよね、と言いながら、取れたボタンを縫い付けてくれる女の子。


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 ずっと友達が欲しかったんだ、というコールテンくんを、私もよ、と言ってぎゅっと抱きしめる少女。


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 ホモサピエンスだけが絶滅せずに生き残ってこれたのは、「神話やストーリーの共有」をしてきたから、と聞いたことがあります。

 

自分が大好きな絵本を、たくさんたくさん子供たちに読んできました。読み聞かせというよりは、私が一番楽しみにしていた、寝る前の温かいひと時でした。

 

 最後のページのコールテンくんのクリクリっとした眼差しを見ると、両脇で寄り添って聞いてくれていた子どもたちの温もりが思い出されます。


 神話によって伝えられてきた人類の想い、絵本を通じて何世代もに渡って伝えられてきた暖かさも改めて感じました。

コールテンくんが最後に得た「心の居場所」

私も大切にしていきたいです。