たまの宝箱

たまたまの出会いを宝に変えてきた「たま」が、自分の好きをご紹介

【英語絵本】『まよなかのだいどころ』"In The Night Kitchen" book by Maurice Sendak

今夜は満月。
月の光に照らされて、いつもより目が冴えてきます。ワクワクして、静かに寝つけそうもないのは、私だけではないようです。

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 今夜は満月。
ミッキーはパジャマを脱ぎ、裸になって、お父さんお母さんが寝ている寝室を通り抜け、
飛びおりたところは真夜中のキッチン。

ふとっちょパン屋さんたちが
かけ声をかけながら、
パンをこねているところへドボン。

あやうく生地と一緒に焼かれそうになるのを逃れ、
パン生地でプロペラ飛行機を作るミッキー。

朝のケーキを焼くために、
ミルクを欲しがるパン屋さんたち。
天の川からミルクを持ってくるから
任せといて!、とパン生地飛行機に乗り、カップをもって、
満月の夜空へ飛び立つミッキー。

夜中に出かけるのって
どうしてこんなにワクワクするのでしょう。
いつも見上げるビルの屋上を、
上から見下ろす気分。
まん丸お月様にも手が届きそうです。

遊び疲れて満足し、
パジャマを着て、あくびをしながら
ベッドに潜り込むミッキー。
何事もなかったかのように。

「お母さんおやすみ」、と言って
眠りについたかと見せかける子ども。
そのあと窓をくぐり抜け、もしかしたら
こんな素敵な真夜中の冒険を
夢の中でしているのかもしれません。

パン屋さんがパンをこねるとき。
We Bake Cake!
Milk in the Batter!
And Nothing's the Matter!
と、韻を踏んだかけ声が
楽しさを盛り上げます。

今日は満月。
そんな願いが叶えられそうな夜です。